昨日ね、父のお見舞いに向かう電車の中で、目の前で二十歳ぐらいの女の子が倒れて。
父と同じ「くも膜下」だって、すぐわかりました。　体がぶぉーっ！と動いてしまいました。
そぉっと手を触って、脈があるのを確かめて、気道確保。

30～70代の女性ばかりがぶぉーっ！と集合。
「救急の資格持ってます！力のある方、お手を貸して下さい！」と心強いリーダー登場
緊急ブザーを押す人
救急車を次の駅に呼ぶ人
彼女の手から転げ落ちた携帯で家族の電話を探す人
衣服を緩める人
散らばった荷物を集める人
……みんなみんな、他人事じゃない世代。

そんな中、2分ほどで女の子は、目を開けて起き上がろうして。　「すみません」とはっきり言って。
ヨカッタ！　父と同じレベル1だ！　命は、必ず助かる！
「くも膜下ですよ。でも大丈夫ですよ。大丈夫ですからね。目を瞑って安静にしてください」と手を握る。

ブザーで徐行運転となっていた電車は次の駅に止まり、担架が到着。
ヨッパライが乗るみたいなヨボヨボ担架。　リーダー、切れる。
「そんなのじゃ危険です！救急車の到着を待ちましょう！」
「いやぁ、でも、電車が15分ぐらい遅延してしまいますので…」と若い駅員さん。
オバチャンズ、全員、切れる。
「二次破裂したらどうするのョ！この莫迦！」

当たり前だのクラッカー。　命優先。　15分がナンダ。

オバちゃんは、怒ったら、馬だって投げ飛ばすョ
チョラホップ♪チョラホップ♪
by　まだオバチャンではない、最強のオバチャン予備軍「長靴下のピッピ」

オバチャンズの剣幕に、結局「リーダー」の指示に従うことにした駅員さんたち。
オバチャンズ主導で細長く折った毛布にそっと移してからヨボヨボ担架に乗せ、安全な場所へ。
救急車が到着するまでリーダーさんと残りました。
リーダーさんは病院まで行ってくださるとのことでしたので、わたしは父の病院へ。

でもォ…父も家族に早く来て欲しがったんですよね。　不安で不安で。
ご家族が到着するまで一緒にいてあげればよかったナァとぶつぶつ悩み
気が付いたら蕁麻疹でブツブツになっていました。　ぶほー。
遅れた理由とブツブツの顛末を父に話したら「へぇ、僕ん時もそうだったのかい？」と言いました。（ヲイ）


可愛い彼女が早く元気になりますように。
「大丈夫ですよ。　うちのお父さんも治りましたから。」
そ。　ウソじゃないですよ。　若い方は回復力が強いから、大丈夫。

それにしても資格持ちのリーダーさん、なんだかうちの姉ちゃんみたいでした。
動き方と怒り方……と、体系が（ ´艸｀）